氣のみわざ 魂のしづめや 禊わざ
導きたまえ 天地の神
誠をば さらに誠に練り上げて
顕幽一如の真諦を知れ
合氣にて よろず力を 働かし
うるわしき世と やすく和すべし
2025年新年のご挨拶
2025年あけましておめでとうございます。合氣道ひの心、理事長の佐藤克郎でございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
本年も皆様にとって良き一年でありますように謹んでお祈り申し上げます。
私は、合氣道を始めて、もうすぐ、53年が経ちます。自衛隊の高校のクラブ活動から始めた合氣道が、こんなに長く続くとは想像もしていませんでした。これは、砂泊諴秀大先生との出会いがあったからだと感謝しています。
熊本市の水道町の手取神社の中にある道場の朝稽古に毎日のように通い、砂泊先生の手を取るのが、何とも言えない楽しみでした。何回も、何回も、手を取っても、取っても、自分のものにできない先生の技の奥深さが約40年を超える年月、関東から熊本に帰ってきた私が合氣道を続けている理由だと思います。
合氣道の呼吸力、稽古を重ね深く探究してもなかなか掴めない呼吸力、私なりに50年の時を経て掴めたものをここに書き記します。
「見えない力が手伝いに来る」これが今、私が感じている呼吸力です。相手がしっかり手を取ってきた時、さあどうぞと力を抜いて取られたところの働きだけに任せて相手と結んだ瞬間、相手の気持ちの中に入ったと感じる。この時、相手と結んだ接触点を通して、相手と一体になっています。こうなったら自由自在です・・・と先生は言っていました。
この相手が一番強く取っている接触点に自分が先に入ると、見えない力が手伝いに来てくれる準備が整います。先に入ると言っても時間的な速さではありません。気持ち的にさあどうぞという相手に任せるという速さです。
そこから接触点を中心にして、見える働きが生じます。例えば巻き込むというような手の動きです。この動き、動作に腰の動きが手伝いに来てくれます。前屈や体捌きを含めた丹田を中心とする腰の動きです。
この接触点から始まる、見える手の動きと、丹田を中心とする、腰の動きが一体になった時、呼吸力が現れます。
少々イメージするのが難しいかもしれません。私はこれを感じられるまでに50年以上かかりました。
合氣道の精神で言う、霊肉一体の至上鏡とは、この結びが完全になった時、自分の人生そのものが、呼吸力という教えを通して、我が身を律し、正しい生き方、正しい姿勢で社会との結びを大切にして、色々な物事に対処していけば、見えない力が手伝いに来ると信じています。
世界に目を向けると、あちこちで戦争が勃発しています。力と力の争いは、解決にはつながらないと合氣道の稽古をしていて感じます。
合氣道では、相手と争わない稽古を武道を通じて探究していきます。
どうか皆さん合氣道を長い目で見て、学び続け自分なりの霊肉一体の至上鏡を目指して下さい。世界が平和になることを願いながら。
少し長くなりましたが新年のごあいさつに変えさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
合氣道ひの心 佐藤克郎
2025年初日の出
ひの心
合氣道開祖植芝盛平翁は東京で合気道の本部道場を始める前に熊本の八代に3ヶ月滞在して合氣道の指導をされたそうです。なんのためにだったのでしょう。
その答えは数十年後、私の師によって明らかになります。
開祖は、当時の指導をした弟子に「この武道は火の国から興る」と言われたそうです。
すでに開祖より9段を允可され、九州の火の国熊本を中心に多くの弟子を 育てていた先生は自分のことだと確信されたそうです。
更に先生は晩年、弟子たちに、太陽に感謝し、朝陽に手を合わせることが、誰にでもわかりやすい、自分が生かされていることへの感謝を表すことです。と言っておられました。ひの心は、火の国の「火」から始まり日の本の「日」になり最後は太陽の「陽」となるように波紋のように3段階に世界に広がる意味を込めてあります。先生は「この武道が世界に広がれば世界は平和になる」と言われました。この大きな目標に向かって頑張ります。
自分が常に万有愛の心でありますように
世界人類が万有愛の心になりますように
道場長プロフィール
佐藤克郎 合氣道七段
1957年1月11日生まれ、15歳で陸上自衛隊少年工科学校に入校、合気道部に入部、卒業を機に空手に転向、自衛隊の必修科目の銃剣道も同時に合宿に参加、松濤館空手道初段、銃剣道3段、合気会合気道初段、自衛隊退職後熊本に帰熊、25歳の年の4月、万生館合氣道に入門、35年間在籍し、2000年1月11日付けで先生より合氣万生道七段の允可を受ける。2018年7月11日、一般社団法人 合氣道ひの心を立ち上げ、理事長に就任、現在に至る。
合気とは愛なり
我が合氣道人生
佐藤克郎”
私の50年わたる合氣道人生を文章にしてみました。これから少しずつアップして行きます
7段允可
平成12年1月11日万生館合氣道が合氣万生道であったころ、砂泊先生より7段の允可を頂きました。
転び方と身のかわし方は
合氣道ひの心で学べます。
護身術 Self defense
身を守るのは暴漢から身を守るだけではありません。交通事故などには、危機管理能力を病気などには自己免疫力を身につけることも護身術だと考え、健康法を交えて指導します
柔軟な身体 Flexible Body
欧米化が進むことによって、バリヤフリーなどの便利な社会になった反面、健常者はそれに甘え、体が硬くなりました。特に足首は、ベッドが90度、テーブルで食事で90度、洋式のトイレで90度と、足首は可動率が下がり転びやすくなりました。関節を柔らかくし、転びにくく、転んでも怪我をしない柔軟な体を身につけましょう。
受け身 Protected falling
全身の関節を柔らかくして、上手な転び方を学びましょう。うつ伏せに倒れるとき、前に転ぶとき、仰向けに倒れるとき、皆さんは転び方を知りません。合氣道の受け身を練習することによって上手な転び方を身につけましょう。
体捌き Body handling
咄嗟の攻撃や、自転車などがぶつかりそうな時、自然に身をかわす事は、日頃の練習がなければ自然に動けるものではありません。数種類の体捌きを覚え、反復練習をして上手な身のかわし方を身につけましょう。